2020年8月29日土曜日

『最強のふたり』-最強の多幸感

 先に『グリーンブック』を観ているので、『グリーンブック』っぽいと思ってしまうが、順序が逆だ。
 『グリーンブック』で描かれるような人種差別は、それほど重要な要素ではなかった。もちろん、フランスの移民問題や階級問題が背後にあるとしても。
 ともかくも、ハートウォーミングな映画として実に良かった。ラストはこんなに鮮やかなハッピーエンドでいいの!? と気が引けてしまうくらい。
 とりわけアース・ウインド・&・ファイヤーの2曲がかかる二つの場面の高揚感ときたら。誕生日のダンスシーンは、そこにいる多くの人々のさまざまな感情をざま要素を編集や演出や演技の粋をつくしてすくい上げ、それをEW&Fのグルーブにのせる、本当に見事なシーンだった。

 映画館で集中して観れば『グリーンブック』並みに思えただろうか。

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