2014年10月31日金曜日

『魔法にかけられて』『フィッシャー・キング』

 リアルタイムで書けなかった。今週火曜日に、録画されていた「魔法にかけられて」を娘と観た。大ヒットした、あれね、とか思って侮っていたので、最初の方だけ観てやめようと思っていたのだが、いや、ディズニー、侮れない。娘と一緒に観てるというシチュエーションがまた曲者だ。こういう脳天気にハッピーなミュージカルは、一人では観る気にならないかもしれないが、誰か、しかも無邪気に面白がることに貪欲な彼女と観ると、どうにもハマってしまうのだ。いやあ、満足した。
 あとでネットでみると、低評価の人の感想はまるで共感できないわけではなく、私とてもシチュエーション次第では同じような感想を抱かないとも限らない。
 ただ個人的には、現代に迷い込んだ異邦人、というモチーフには奇妙に心惹かれるものがある。前半部に引き込まれたのにはそういう理由も確かにある。これが何を意味しているかは俄には判じがたいが、「君が僕の息子について教えてくれたこと」「A-A'」で書いた「センス・オブ・ワンダー」ということかもしれない。

 もうひとつ、1991年の公開当時から気になり続けていた「フィッシャー・キング」(監督:テリー・ギリアム)を何回かに分けてようやく見終わった。ロビン・ウィリアムズの追悼特集のような放送だったんだろうが、確かに良い役者だったよなあ。映画は、PDSTの表象であるところの赤騎士に辟易した他は、細部までよく作り込まれた良質な作品だった。横から覗き込んでいた息子が「音楽の使い方で引き込まれる映画だ」と評していた。
 たぶん、悲惨なことになりそうな不安を常に感じさせておいて、それに対する希望や救いをそれよりほんの少々多めに用意しておくところが絶妙な映画なのだと思う。
 ところでロビン・ウィリアムズは「グッドウィル・ハンティング」に次いでブログに二度目の登場。そしてヒロインのアマンダ・プラマーはなんと「新しい靴を買わなくちゃ」などという日本映画に続けて二度目の登場なのだった。

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