2020年5月10日日曜日

崎山蒼志「むげん」、「思慮するゾンビ」、Chouchou-ここ10年のベスト3

 そういえば書いてなかったのかと今更ながら気づいて書いておく。
 崎山蒼志の動画は前に見て知っていたのだが、すげえ奴がいるなあとは思ったものの、「心地良い」と思うにはちょっと癖が強すぎて、漁ろうという気にはなれなかった。
 ちょっと間が空いて最近知ると、相変わらずすごいという以上に、音楽的にもどんどん「聴ける」割合が増えている。
 何曲かハシゴしているうちに、これに出会った。


 あまりに良い曲で、ここ10年のベスト3に入るなあ、などと思っていたのだが、それから何度繰り返して聴いてもそう思う。それだけの複雑な陰影がある。メロディ、サウンドの感触、二人のボーカル、読めば歌詞まで、全ての要素が最高である。
 崎山蒼志、諭吉佳作/menそれぞれの他の曲も良いのだが、この曲は飛び抜けている。

 と考えて、待てよ、ベスト3って何だ?
 1曲は思いつく。「思慮するゾンビ」。




 聴いているのは専ら「歌ってみた」なのだが、今良いのが見つからなかったので、ここではオリジナルの初音ミクバージョン。
 8年前から1年間くらい、ニコニコ動画でボーカロイドを聴き漁った時期があって、今聴いても相変わらず良い曲というのが数多くあるのだが、中でもこれは「むげん」同様、複雑な陰影があって、いくら聴いてもまるで色褪せない。

 あと1曲は難しい。上のボーカロイド曲の「良い曲」はいっぱいある(Dixie Flatlineとかtsとか鮭pとか)が、「思慮するゾンビ」が抜きん出ているため、他を選ぶとベスト3にならない。
 「ここ10年」でなければキリンジから選んでもいいのだが、それも1曲となると難しい。
 上の2曲のような圧倒的な陰影ではないのだが、Chouchouのこの2曲は、聴くたびに心がざわつく感じが褪せない。






 3曲にならなくなってしまったが。

p.s
 昨日書いて、今日、そういえば、と思い出した。これがあった。


アルバム1曲目の「桃」も素晴らしいが、2曲目の「春を夢見る」が上のベスト3レベルに飛び抜けている。
 メジャーデビューの「飛ぶものたち,這うものたち,歌うものたち」に入っている菊地成孔プロデュース版ではこの、インディーズ盤「SARA」に入っている奇跡のような魅力が薄れてしまっていた。
 実は「SARA」はライブでの手売りで買ったのだが、ライブで「春を夢見る」を聴いたときに既に震えるほどの感動を受けたのだった。

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