ブログを開設して10年だった昨年は、それまでで最も観た映画が少ない1年だったのだが、そこから1年の今シーズンの47本は、それに次ぐ少なさ。50本を下回っているのはここ2年だけだ。忙しさの昨年度の忙しさはもうないのだが、さりとて努力をしないと映画を観る時間はとれない。観たい映画は(アマプラのリストは)溜まっていくのに。
とりあえず10本。
10/5『対峙』-赦す
10/6『Fall』-脚本作りのお手本
10/12『プラットフォーム』-社会の隠喩としての穴
12/3『素晴らしき哉、人生』-多幸感に満ちた
1/14『型破りな教室』-「型破り」という危険
2/15『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』-それぞれの論理
2/28『マイ・インターン』-ハートウォーミングなコメディという枠組み
3/11『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』-揺れるカメラ
6/24『新・感染半島 ファイナル・ステージ』-おそるべし
8/20『スクリーム4.5.6』-堂々たる
突出した1本を選ぶことはできない。ようやく観た坂元裕二の『初恋の悪魔』に比肩しうる強い映画体験はなかった。
邦画は1本。
どれもビッグバジェットの派手な映画ではない。比較的狭い範囲で緊密な描写が成功している映画だ。もちろん脚本がよくできているからこそこれが成立する。おそらくみんなでよってたかってアイデアを出している。一人の脚本家が独りよがりで書いてはいない。
いや、本当にすごい物語は、小説にしろマンガにしろ、一人が真摯に考えたものに多いのかもしれないが、映画は一人で書かれた浅はかな物語に多くの人の手と予算が費やされる無残がイタいので、やはりチームでなんとかしてほしいものだと思ってしまう。
以下、「50本を下回る」この1年の映画。
9/15 『サイダーのように言葉が湧き上がる』-アニメ的演出
9/16 『桐島、部活やめるってよ』-映画人の自己愛
9/19 『エコーズ』-標準点
9/22 『プリズン13』-弛緩した
9/24『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』-クドカンに求めるもの
10/05『対峙』-赦す
『エスター ファースト・キル』-前作再評価
10/6 『Fall』-脚本作りのお手本
10/8 『鬼太郎の誕生 ゲゲゲの謎』-アクション
10/12 『プラットフォーム』-社会の隠喩としての穴
11/2 『ノマドランド』-不安と自由と孤独と連帯
12/3 『素晴らしき哉、人生』-多幸感に満ちた
12/14『呪術廻戦0』-サプリメント
12/27 『ザ・デッド2 インディア』
12/28『君のためのタイムリープ』-愛おしい
『善き人のためのソナタ』-娯楽映画として
12/30『アイの歌声を聴かせて』-AIを描く困難
1/4『ターミネーター ニューフェイト』―自然なAI
1/14『型破りな教室』-「型破り」という危険
2/10『赤毛のアン』-尺だけ
2/15『ペイ・フォワード』-そんなにうまく
2/15『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』-それぞれの論理
2/16『ビリーバーズ』-凡作だが
2/28『マイ・インターン』-ハートウォーミングなコメディという枠組み
3/6『チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』-演説の功罪
3/10『人狼ゲーム デスゲームの運営人』-運営の裏側を描く
3/11『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』-
3/15『ダンケルク』-間然するところないが
3/15『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』-言葉のスパーリング
4/04『cocoon』-もやもや
4/26『鳩の撃退法』-藤原竜也
5/3『まともじゃないのは君も一緒』-まとも
5/5『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』-わかりにくい
5/8『彼女のいない部屋』-現実と虚構のあわい
5/17『ラストシーン』-エンタテインメント短編
5/22『MEG ザ・モンスターズ2』
5/24『エクス・マキナ』-自意識と自己保存
5/25『アンキャニー』-どんでん返し
6/22『アポカリプスZ』-終末感
6/24『新・感染半島 ファイナル・ステージ』-おそるべし
6/29『プロメテウス』-のれない
7/14『青春ブタ野郎はおでかけシスターズの夢を見ない』『青春ブタ野郎はランド
7/27『Silent Fall Out』-日常と地続きの「問題」
8/12『スクリーム(2022)』-満足の新作
8/14『コラテラル』-驚くべき
8/19『恐怖のメロディ』-今となっては
8/20『スクリーム4.6』-堂々たる