オリンピックの延期された2020年の夏から2021年までのコロナ禍の1年間に見た映画は以下の70本。その中から例によって10本。
9/21『ウインド・リバー』-重量感のある傑作
12/15『運び屋』-自由で頑固
9/6『ランダム 存在の確率』-実に知的なパズル
9/7『ハッピー・デス・デイ』-最高にエンターテインメントなホラー
9/25『CABIN』-わがままな神
11/3『ロスト・バケーション』-「高級な」サメ映画
2/20『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』-奇妙なリアルさ
3/21『アップグレード』-レベルの高い一編
5/27『クワイエット・プレイス』-馬鹿げた非難
4/11『私をくいとめて』-いくつもの感情の波
6/2『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』-デジャヴの喪失感
いや、11本になった。
『ウインド・リバー』と『運び屋』は、どちらも本格的な「映画」の手触りがずっしりと感じられた。
『ランダム 存在の確率』『ハッピー・デス・デイ』『CABIN』『アップグレード』は脚本が練り込まれた、才気に溢れる低予算映画。
『ロスト・バケーション』『クワイエット・プレイス』はそれよりもうちょっとメジャーな感触だが、やはりよく考えられたお話を、緊迫感溢れる演出で見せた。
ロメロの『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』は、長いこと見たいと思い続けて、今年思いがけずアマゾン・ビデオに上がって念願が叶った。満足した。
『私をくいとめて』は唯一の実写邦画。脚本と監督の手腕もあるが、能年玲奈の存在感はすごい。
『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』は、テレビシリーズを見通した感慨が付加されているとはいえ、映画そのものも手頃な完結感が懐かしい記憶になっている。
だが、決定的な一本がない。圧倒的な「体験」となるような一本が。
次点。
『私は、ダニエル・ブレイク』は手堅い佳作だった。映画を観ることが社会への目を開かせるような。
『Yesterday』は幸せなラブコメディを観る幸福感があった。
『フレンチ・コネクション』『BLOOD The Last Vampire』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』はそれぞれ再鑑賞で、あらためてその名作ぶりを再確認。
以下、鑑賞順に。
9/3『私は、ダニエル・ブレイク』-他者への想像力
9/5『Yesterday』-幸せなラブコメディではあるが
9/6『ランダム 存在の確率』-実に知的なパズル
9/7『ハッピー・デス・デイ』-最高にエンターテインメントなホラー
9/8『ザ・ウォード 監禁病棟』-単にB級でしかない
9/11『クリーピー 偽りの隣人』-とてもバランスが悪い
9/12『マッドマックス2』-映画館で観るべき
9/13『マッドマックス/サンダードーム』-ちょっと格調高くなってる
9/13『ハッピー・デス・デイ 2U』-おそるべき構成力
9/21『ウインド・リバー』-重量感のある傑作
9/25『CABIN』-わがままな神
9/30『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』-実に楽しい
11/3『ロスト・バケーション』-「高級な」サメ映画
11/6『ライト/オフ』-ショートムービーでいい
11/15『フローズン』-安い恐怖
11/27『ダークハウス』-安い恐怖続く
12/12『フレンチ・コネクション』-映画の力が横溢した
12/13『ハチミツとクローバー』-みんな若い
12/15『運び屋』-自由で頑固
12/20『サカサマのパテマ』-眩暈のする世界観
12/26『ねらわれた学園』-美しく気持ちの悪いアニメ
12/29『残酷で異常』-小品
12/31『アーヤと魔女』-裏返しの期待を確認する
1/10『ナチュラル・ボーン・キラーズ』-実はまっとうに面白い
1/17『エヴァンゲリオン 新劇場版 序』-確認続く
1/20『サマー・オブ84』-またしても小品
1/24『リピーテッド』-名優の無駄遣い
1/29『エヴァンゲリオン 新劇場版 破』-続・確認続く
1/31『エヴァンゲリオン 新劇場版 Q』-3回目にして
2/5『散歩する侵略者』-黒沢清への不信感
2/7『天気の子』-アニメ的お約束
2/12『カルト』-真っ当な創作物を
2/13『オタクに恋は難しい』-コメディエンヌとしての高畑充希
2/15『Loop』-ちょっと難しい
2/20『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』-奇妙なリアルさ
2/21『ザ・クレイジーズ(リメイク版)』-完成度の高い「お話」
3/13『ラスト・ムービー・スター』-甘さを許せるなら
3/14『×××Holic 真夏の夜の夢』-原作通り
3/18『ペルソナ3 劇場版』-ゲームの限界
3/21『Fukushima50』-いろいろ残念
3/21『アップグレード』-レベルの高い一編
3/23『ハウンター』-物語の論理の混乱
3/25『台風のノルダ』-視点の低さ
3/27『空の青さを知る人よ』-予想の確認
4/10『KUBO/二弦の秘密』-論理破綻
4/10『何か』-低予算サスペンスの佳作
4/11『私をくいとめて』-いくつもの感情の波
4/22『BLOOD The Last Vampire』-画面の隅々まで
4/24『ロープ』-もちろんよくできているが
4/25『新聞記者』-期待外れ
4/29『ファンタスティック・プラネット』-イマジネイションは豊穣なるも
5/2『シャークネード2』-C級にとどまる
5/10『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』-価値の対立
5/16『トレマーズ5 ブラッドライン』-義理立て
5/27『クワイエット・プレイス』-馬鹿げた非難
6/2『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』-デジャヴの喪失感
6/12『シン・エヴァンゲリオン』-ついに「卒業」
7/9『星を追うこども』-あまりにひどい
7/18『009 RE:CYBORG』-郷愁に浸ることなく
7/23『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』-最高に高品質
8/5『ブラッド・パンチ』-低予算の良品ホラー・コメディ
8/7『ヴェノム』-軽い
8/8『積むさおり』-象徴としての耳
8/8『スカイ・クロラ』-狙い通りの退屈
8/9『トゥルー・ロマンス』-脳天気
8/9『ペンギン・ハイウェイ』-夏休み
8/12『式日』-Coccoの「Raining」が流れる
8/14『水曜日が消えた』-ぼちぼち
8/15『ジョナサン ふたつの顔の男』-元ネタとして
8/28『タクシー運転手-約束は海を越えて』-エンターテインメントとして